8月22日土曜日
かねてより宣伝に少し関わっていた
「能を撮る会」に参加
本物の能の舞を撮影できるという滅多にない機会
ならば自分も撮ってみようと少し無謀な気もしながら
どんな撮影ができるか期待と不安の中会場へ
場所は目黒にある十四世 喜多六平太記念能楽堂
13:30開場だったがすでに何人か会場前に到着しており
なんだかみんなやる気満々な感じ
最近はもっぱらデジカメやスマホカメラ程度しか使ったことがない自分
一眼レフカメラは20年ぶりに触る
カメラの使い方をほぼ一夜漬けでマニュアルを読んだ程度で
ちゃんとした写真が撮れるのか不安になってきた・・・
お能の諸説明や舞の撮影ポイントを逃さないようにと
事前に衣装と面なしで軽く踊っていただいたが
撮影する時にはたぶん忘れているだろう
まずは「羽衣」
三保の松原で漁師が羽衣を見つけ帰ろうとするが
天界に帰るため返してもらおうと舞を披露し
天界に帰っていくお話だが
今回は舞の部分を約30分演じられた
みんな一斉に撮影
フラッシュ禁止なので非常に難しい
能はお面を被るため視野が極端に狭くなるので
シテ方の安全のためなのだ
ちなみに能舞台の4本の柱も同じ理由で柱によって距離感を保っているという
能を舞うというのは思った以上に大変な動きなのだ
中央の小さな松は三保の松原の松をイメージ
観る者に委ねるという能らしい演出で
自分の頭の中で情景をイメージしてみる
面に当たる光の具合で表情が変わる
撮影者が未熟なため暗い感じになてしまった・・・
次は「熊坂」
美濃の赤坂で旅の僧が別な僧に呼び止められ
ある者の命日なので弔いをお願いされる
すると牛若丸と商人の一行が盗賊に襲われるが逆に切り散らされる様子が再現され
その僧がその時打たれた熊坂長範の霊だと気づき霊とともに消えていく話
こちらも30分ほど
薙刀を担ぎ出でた熊坂が牛若丸と戦う様子を演じた
「橋掛かり」と呼ばれる長い廊下から熊坂が登場すると一斉にみんなで撮影
薙刀で牛若丸と戦う様子
能には珍しい躍動感あふれる場面だそうだ
素早い牛若丸相手に薙刀を捨て素手で向かっていくが深手を負い命を落とす様
動から静へ移り変わる
マニュアルは難しいのでオートで連射
半分以上がピントが合わず被写体がぶれてしまったが
唯一大丈夫だった写真
それでも楽しい撮影会だった
演目をもっとしっかり理解しておくともっと良かった
その前にカメラ機能をちゃんと勉強してから撮らないと・・
9月26日(土)には喜多流若手能楽師による
「第38回喜多流青年能」が
同じく十四世 喜多六平太記念能楽堂で開催
一般的な能の公演よりもリーズナブルな金額で観ることができるので
能ビギナーの方にはおすすめ
26日当日午前10時までに以下のメールアドレスまで
ご覧になりたい旨メッセージをお送りいただければ
チケットは前売価格でご覧いただけるとのことです!
hiroyasu1986s@yahoo.co.jp
佐藤寛泰氏まで