叙情あふれる新海誠作品

昨年アニメ作家・監督である新海誠の
公開作品「言の葉の庭」を見逃してしまったので
そろそろDVDでレンタルされているかと思い
お店に行ってみたがまだなかったので
残念に思いながらもまだ観ていなかった過去の作品を借りた

彼の作品は映像がとても美しく物語も叙情的
主人公が大抵ティーンエイジで
甘く切ない思いがより強くなる

ジュブナイルと呼ばれる
ティーンエイジャーが対象のアニメーションだそうだが
遥か昔ティーンエイジャーだった者にとっては
ノスタルジックな気持ちで観賞することができる

今回観た「雲のむこう、約束の場所」は
90年代半ば津軽海峡を境に日本が分断され
北海道が蝦夷を名乗っている中
開戦間近の一色即発状態となっているという設定

その蝦夷に空のてっぺんまで到達しているかのような
細長い塔がそびえ立つ
謎の塔を中心に2人の少年と1人の少女が
避けられない運命に巻き込まれていく甘く切ない物語

川嶋アイが歌うエンディング「きみのこえ」が
さらに叙情感を増す
主人公の少年2人の声を吉岡秀隆と萩原聖人が担当しているのも
非常に良かった