まさしく日本の男子テニスプレーヤー史上最強

まだ子どもだった1975年
テニスのウィンブルドン(全英選手権)女子ダブルス決勝で
沢松和子・アン清村組が優勝し日本中が歓喜した
その後空前のテニスブームに湧き
女子テニスは本当に世界で強かった

同じ頃山本鈴美香の漫画「エースをねらえ」や
庄司陽子の「ラストショット」など少女漫画には
テニスものが多かったので
その影響か知らないが
女子からは次々と世界に通用する選手が表れた

しかし男子は海外ツアーすら出場せず
もっぱら国内のトーナメントばかりのため
世界との差は広がるばかりだった昭和時代

ところが「エースをねらえ」を読んでいて
かつて世界と互角に戦う男子がいたことを知った
はるか昔の大正・昭和の初めに活躍した3人の選手

左利きのウェスタン(軟式)グリップで打ちまくり
全米1位選手を破り初遠征にして
全米ランク第5位という快挙を成し遂げた熊谷一弥
テニスの巨人チルデン大接戦を演じた清水善造
昭和7年前年チャンピオンを
翌8年の全仏選手権では英国1位の選手を破り世界を驚嘆させ
世界ランキング3位まで上り詰めた佐藤次郎
(エースをねらえ11巻の竜崎理事談から)

こんなすごい日本人選手がいたとは・・・

そして平成に入った1995年のウィンブルドン
松岡修三がベスト8を進出を遂げたのは記憶に新しい
彼はケガにも見舞われ
常に安定した力を発揮することはできなかったが
それでも世界で戦う男子選手が出たことは
素晴らしいことだった

その後なかなか後継者が表れずやはり男子は無理なのかと
半ばあきらめていたが
ぶ厚い世界の壁をついに打ち破った選手が表れた

錦織圭が日本の男子テニスをついに復活させた
間違いなく熊谷・清水・佐藤三選手以上の活躍
まさしく日本男子テニスプレーヤー史上最強である

今回の全米決勝は敗れてしまったが
まだ若いのでチャンスはまだある
次回にぜひ期待するとともに
この盛り上がりをチャンスとして
彼だけでなく他の男子選手も続いてほしい