終焉

高校バスケ界の名門
秋田県の能代工業が県大会でまさか敗戦
インターハイ出場を逃した

なんと47年連続で出場を続けていたが
ついにその記録が止まった

思えば自分が中学生の頃
能代工業バスケを目指し
苦しい練習に明け暮れた日々

そんな頃よりも前から現在まで県内で勝ち続けていた
能代工業って本当にすごいチームだ
でもどんなに強いチームでも勝利は永遠には続かない

近年外国人留学生の影響で
高校バスケ界も私立全盛時代

そんな時代背景もあり
常勝チームもここ最近は全国大会でも低迷

昨年のウィンターカップで久しぶりにベスト4に入り
名門復活かと期待したが
昨秋の新人戦で県内チームチームに敗れ
今夏のインターハイ予選決勝でも完敗し
ついに記録が途切れた

秋田も留学生の波に押されたかと
諦め感もあったがよくよく調べてみると
勝った相手の平成高校というのは県立高校で日本人のみ

しかもオールコートプレスディフェンスからの速攻で
相手を圧倒するという
走るバスケはまさに能代工業を彷彿とさせるスタイル

実は平成高校の監督が能代工業OBなので
しっかりと能代バスケのDNAを受け継いでいる
能代のバスケで能代を倒すという皮肉な結果

しかしこれは逆に言えば
能代のバスケは今の時代も通用するということだ

留学生がいるから勝てないということではない
本家の能代工業は大いに反省しなければならない
と同時に秋田の底力を感じた

バスケの町として有名な能代市だけではなく
秋田県全体が強くなるにはライバルは必要

能代時代の終焉は寂しいが
県内ライバルの出現により
能代工業が本当の意味で覚醒してくれることを願う