宿敵の赤ヘルよ、再び

先週末はプロ野球広島カープ
25年ぶりのセ・リーグ制覇で
異常なまでの盛り上がり

ベテラン黒田と新井の男泣きに
感動したした人も多かっただろう

しかし2位に15ゲーム差をつけたぶっちぎりでの優勝に
クライマックスシリーズまで1ヵ月の間隔が空く
すべてホームゲームとはいえ短期決戦は何があるかわからない

これだけゲーム差をつけてリーグ優勝しても
負けてしまったら元も子もない
過去日本シリーズに出られなかったチームもあり
このシステムには問題点も見えるが
なんとしてもそこで勝って本当の意味で優勝を勝ち取ってほしい

しかしなんだか突然ファンが多くなった気もする
ただ時勢に乗っかってるとしか思えない人もいて
どうかと思うが
それも球団努力の成果か
にわかファンが本当のファンになってくれればうれしいことだ

自分としては黒田ファンなのでうれしい反面
実は心から喜べない面もある
それは今は消滅した近鉄バファローズファンだったから

1979年と1980年に2年連続でパ・リーグを制覇
同じくセ・リーグを2年連続制覇した広島と日本シリーズで激突
いずれも近鉄が先に2勝しながら
逆転でことごとく広島に敗れた

特に1979年シリーズは近鉄、広島とも
勝てば共に初の日本一にどちらがなるかという対決

9回無死満塁、場所は大阪球場
スタンドは近鉄ファンで盛り上がる
逆転勝利は間違いないと近鉄ファンの誰もが思った

なのにまさかの結末・・
〝江夏の21球″で後々語り継がれる
戦いの引き立て役になってしまった

あの時は本当に悔しくて、悔しくて
本当につらかった・・・

その後も近鉄は日本シリーズに2回出場したが勝てず
結局一度も日本一にならないまま球団消滅という信じられない結末に
自分としては消化不良のまま
徐々に日本のプロ野球は観なくなってしまっていた

今の広島には当時の選手はいないし
球場も変わりユニフォームも一新しているので
過去を思い出すことはあまりなかったが
久しぶりに過去が蘇ってきた

と言って、もう近鉄が戦うことはできない
〝宿敵″であったが
新生赤ヘル軍団に1984年以来の日本一を願う