大逆転の明暗

高校野球も続々甲子園出場校が決まっているが
史上まれにみる驚きの大逆転劇が

石川県の決勝は
甲子園の常連で連続出場を狙う星陵高校と
29年ぶりの出場を狙う小松大谷高校の試合

9回まで8-0と小松大谷が大差でリード
高校野球ではこれまでもちょっとしたきっかけで
大量点での大逆転はあったが
さすがにこの点差を1回で追いつくのは難しい

ところが星稜先頭打者が四球で出塁
小松大谷バッテリーはあきらかに動きが硬い
長打、長打、本塁打とまったく相手打線を止めれない
ワイルドピッチ、パスボールのミスも重なり
あれよあれよという間に点差を縮められ
勝利への雲行きが怪しくなる

投手交代も星稜の勢いをまったく止められず
2点差に追い上げられたあと
ショートゴロをダブルプレーにできずに1点差になったところで
完全に流れは星稜へ

ここが分岐点だったかもしれない
あとは四球、連打であっさり逆転
星稜が甲子園出場を決めた

甲子園では過去にも様々な大逆転劇がったが
地方大会とはいえこれほどインパクト強い試合は記憶がない
野球がいかにメンタルなスポーツかということを
まざまざと見せつけられた

まだ10代半ばの高校生
安定した精神状態を保つのは非常に難しい
この大逆転負けは小松大谷高選手の心の中に
大きな傷として残ってしまうだろう

悪夢から気持ちを切り替えることは
なかなか難しいだろう

今は辛い気持でいっぱいだろうが
それでもこの夏休みが気持ちを切り替える時間にもなる
このことを前向きにとらえ第2のステージへ向かってほしい


逆転