東浩紀氏著「弱いつながり」を読んだ

読みたい本が決まっている時には
ネットで検索して購入するほうが手っ取り早いが
偶然の出会いがあるので
やっぱり本屋さんのほうが楽しい

最近も偶然の出会いがあった
買おうと思っていた本をパラッと流し読みしてみると
意外につまらなかったので
あちこち歩き回っていた時に目についた

東浩紀氏著の「弱いつながり」
“弱い”とか“緩い“とか“小さい”とか言う言葉に引かれる私は
すぐに手にとって読んでみた
数ページ流し読みしてみると
すぐに引きつけられてしまった

「ネットは階級を固定する道具」であり
「所属するコミュニティのなかの人間関係をより深め
固定し、そこから抜け出せなくするメディア」であると

SNSに対して常に何かいや~な気持ちでいたものが
そういうことか!と自分の中でやっと言語化できた

たとえば学校や会社で出来た知人・友人関係も
昔は変わることで一定リセットされていたが
SNSによって極端に言えば永遠につながり続ける

それが本当にいいのかどうか
でもそこから逃れられない現実

自分に合った付き合い方がないものかと
模索している最中だったので
とても良いヒントになった

サブタイトルの「検索ワードを探す旅」
表紙のキャッチフレーズ
「グーグルが予測できない言葉を手に入れよ!」は
まさにそのヒント

予測できない言葉の検索
それは場所を変えることだという

その方法として「旅に出る」ことを勧めている
自ら動いてみることでネットにはない情報が得られる
固定化する方向に働くネット社会を生き抜くには
意図的に環境を変えることが大切なのだそうだ

そのためにも旅に出たら日常とは異なる環境に身を置くためにも
人間関係を切断すべきだという
SNSにそれほどはまっていない私の場合
それくらいはできそうだ