いい加減にして欲しい日本バスケリーグ

バスケット・ボール日本協会が
国内男子リーグの統一などの諸問題に解決策が見い出せず
FIBAから是正勧告を受けていた問題で
結局期限内にまとめることができず
国際試合出場停止の制裁が現実みを帯びてきた

国内バスケがこれほどニュースになったことも初めてだろう
バスケファンとして本当に情けない
この問題結局は協会のメンツによるものに見える

日本独特の企業主体のリーグモデルは高度成長期には成功したが
90年代初頭から企業の業績不振で休部が相次ぎ
選手が多数プレー環境を失っていった
Jリーグの成功で流れがプロ化に行くことは自明の理
そして2005年にbjリーグが発足した

当初は早晩破綻すると冷ややかに見られていたが
地域密着を掲げ地道に活動の幅を広げ着実に前進
FIBAに国内問題が公けになっていった

そうなると協会も無視するわけにもいかず
FIBAからの是正勧告もあって
しぶしぶリーグを統一化する方向に行くが
これまでの企業主体チームを存続させたい企業側が仕切る協会と
地域密着のbjとの本質的溝は埋まらず現在に至るという感じか

もちろんサッカーJリーグのやり方がすべていいとは思わない
発足から20年を経過したJリーグも
クラブの置かれている経営状態は厳しい
地域密着の理念なので企業名を外せという理屈は理解するが
日本のこれまでのやり方を全否定して他の国でやっていることを真似しても
成功する訳ではない

要は魅力あるリーグを作りと選手のプレー環境の充実で
世界で戦える日本代表を育てることだ
野球やサッカーに次いで競技人口が多いバスケ
協会やbjが自分のメンツだけで動いていたら犠牲になる人達は選手だ

まさに今そのとばっちりを受けているのが
五輪出場の可能性がある女子代表
女子リーグは実力はあるのにどうしても男子の添え物的存在
残念ながら女子だけでは集客力は低いと言わざるを得ない

でも世界での実力は期待はずれの男子よりもはるかに認められている
協会全体が勧告を受けているため
男子のリーグ問題なのに女子の国際試合出場が危ういのは
本当にかわいそうだ

バスケ少年だったこどもの頃日本リーグは憧れだった
しかしその時リーグを牽引していた企業チームはほぼすべて休部もしくは廃部
(女子で唯一三菱電機だけが存続しているのみ)
これが現実

地域密着と企業チームと共存でもいいが
要は企業がチームの経営権を持っていたいならば
企業の都合で休部・廃部させず責任を持たせるべき

たがいにメンツは捨て
問題の本質から議論すれば結論はすぐにでも出せるはずだと思うが